第315話 【番外編】アマビエさん、ゴーイングマイウェイ

「仕方ない、買っちゃったから今日は使える範囲でいこう。あとは冷凍」

「心配しなくても、食い尽くしてくれよう」

「アマビエ。今日の夜は、死ぬほど腹筋だから」

「はははははは」


 アマビエさん、庭の池を見つめている。自分の都合が悪くなったら、引きこもる気だ。


「困るよねえ。あっちの方が強いとさ」

「本当に」


 社長は諦めきった顔で、調味料を混ぜ合わせて火にかける。これで砂糖が溶ければ、完成だそうだ。


「でも、うちは出汁入れてなかったな。醤油と砂糖でドバーっと」

「あ、我が家もそんな感じでした」

「俺、学生時代は関東だったからね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る