第310話 【番外編】アマビエさんの過去③
「どうして?」
「俺は自分のことをできるヤツだと思ってる。障害がきたら、己の力で超えていくさ。未来が見えて、結果がわかってるゲームなんて何が面白いの」
社長は子供のように目を輝かせて言う。姿は同じだが、この人の中には常人と全く違う魂がいるのだと僕は理解した。
「そういうことで、話し相手として一緒に住み始めたんだ。面白いから、自分で買ったマンションも売っちゃった」
「礼として、お前を健康にしてやっている」
「全然期待してなかったけど、それはありがたかったな。やりたいことが多すぎて、寿命がいくらあっても足りないから」
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