第306話 【番外編】アマビエさん、嫌な過去を思い出す

「その話はするな」

「え? クタベさんって、あの……人外の?」


 センセイはまた食いついた。


「いろいろあって、うちの医療事務をやってくれてますよ」

「じゃあ、また会わせてください。コンビじゃなくてトリオにすると、また見せ方が変わるんですよね~」


 許可を取る前に、もう描く気になっている。まあ、クタベさんも有名になりたいみたいだから異論はないだろうけど。


「いいねえ。その場合、誰がセンターなの?」


 何気なく聞いた社長を、アマビエさんが起き上がってぽかぽか殴った。


「裏切り者」

「わかったわかった。お前が一番だよ」

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