第304話 【番外編】アマビエさん、家に帰る

「さ、あがって」

「失礼しまーす」


 家屋の中はきれいにリフォームされていた。和風モダン、というのだろうか。床はフローリングだが、座卓や小物は和の雰囲気を残している。しかしシックな茶系で統一された室内には古くささは一切なかった。


「畳じゃないんですね」

「そういう部屋もあるよ。でも、来客はここに通すことが多いかな。掃除が楽だから」


 社長は日本茶を入れてくれる。机の上には、タブレットがいくつも並んでいた。


「お絵かきソフトはインストールしてあるから、好きに使っていいよ」


 僕たちは言われるがままに、タブレットを手に取った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る