「君、作家なの？」

「同人です。本業は事務ですよ」

　センセイはそう言って、社長に名刺を渡す。

「ＱＲコードから、スマホサイトに飛べます。ホントはＰＣサイトの方が力入ってるんですけど、今はこっちの方がアクセス多いですね」

　社長はその場ですぐ、サイトに接続した。

「へえ、いいじゃん。この色好きだな」

「佇むアマビエさんです」

「……アマビエとはわかんなかったけど、こういうの好きな奴がいたなあ。紹介しとくよ。気が向いたら、仕事受けてやって」

「はい、もちろん！」

　センセイは顔を上気させている。ますます活躍の場が広がりそうだ。

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