第294話 【番外編】アマビエさん、勇気を出す
「高貴な存在は、人間が作ったものには負けられないですよね」
「うむ……」
「世界のAMABIEでしょ?」
「うむ!」
アマビエさんは僕の手から切符を奪い取り、改札に差入れた。そして、そのまま真っ直ぐに駆け抜ける。
「……ど、どうだ」
「すごいすごい!」
やや顔がひきつっていることには目をつぶって、僕たちはアマビエさんを称えた。
「あのお」
すると、後ろを通っていた女性が声をかけてくる。
「淑女よ。世界のAMABIEの絵が描きたいというのかね?」
「……切符、取り忘れてますよ」
アマビエさん、最後に赤っ恥をかいた。
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