第280話 アマビエさん、まだこだわる

「フレッシュである」

「大事なことだから二回言いましたね、よしよし」


 事務の子に頭をなでてもらって、アマビエさんは落ち着いた。


「そうそう。大事なことといえば」


 クタベさんが僕に向き直った。


「後期高齢者保険は、広域連合が管轄しています。ですが、全ての仕事をここがまかなっているわけではありません」

「え、そうなの?」

「市町村が受け口となって、細かい作業を行っています。被保険者証の受け渡し、保険料の徴収、届け出や申請の受付はその例ですね」


 知らなかった。僕はメモを取る。


【薬局あるある】仕事を覚えるには、メモが有効。

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