第279話 アマビエさん、高齢者?

「一定の障害があれば六十五歳から入れますよ」

「失礼」


 クタベさんに指摘をもらった。


「この保険に加入すると、それまで持っていた社保・国保の資格はなくなります。同時加入はできないので、区別して覚えておいてください」


 さらに、理解の甘い部分をつっこまれる。僕は頭をかいた。


「ねーねー、アマビエさんっていくつなんですか?」

「江戸時代に記録があるから、軽く百年以上は……」

「じゃあ、後期高齢者になるのかなあ」

「我はフレッシュである」


 アマビエさん、そこは譲れないようだ。


【薬局あるある】意外とあいまいになりがちな、後期高齢。

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