第257話 アマビエさん、驚愕する

「他にもお話ししましょうか?」

「いや、知識は十分そうだから……調剤までの流れをみてもらおうかな」


 薬局長が説明していると、アマビエさんがやってきた。ちょっと待ってね、と僕は目で合図を送る。


「……!?」


 アマビエさんは、それを完全に無視して固まっていた。外れそうなほど、顎がかっ開いている。


「クタベエエエエエエ!!」


 そして、奇声をあげながら薬局に入ってきた。


「あ、アマビエ!!」


 クタベさんがうろたえる。その声が急に老け込んだので、僕たちは困惑した。


【薬局あるある】意外な人同士が、知り合いだったりする。

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