第256話 アマビエさん、お遊び中②
クタベさんは、すらすらといくつかの説明をしてみせた。それを聞いた事務の子が、目を丸くする。
「どうしたの?」
「……全部、正解です」
「ええ!?」
僕はびっくりした。公費とは国のお金で医療費を支援するための仕組みだが、そこそこ種類があって手続きも煩雑である。それを、やったことのない子が完璧に解釈しているなんてほぼありえない。
(怪しい……怪しすぎる)
僕は目を細めて、クタベさんを見た。彼女は、ひとの良さそうな笑みを浮かべている。
【薬局あるある】たまーに、素人の皮をかぶったプロフェッショナルがいる。
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