第258話 アマビエさん、欺瞞を暴く

「知り合いなんですか?」

「同じ予言獣として『らいばる』というやつだ」


 アマビエさんの目がつり上がっている。すごい勢いで、僕の手から履歴書をひったくった。


「十代だと? いい加減にしろ、この大年増が」

「だって可愛いんですもの。最近の流行の顔って、こんなのでしょう」

「……ぶりっ子」

「あらあらまあまあ、いけない子」


 人外の間に不穏な空気が流れはじめた時、アマビコさんがのっそり入ってきた。


「なんだ、アマビエにクタベまでいるのか」

「止めてください」

「えー?」


【薬局あるある】暴力沙汰は御法度でお願いします。

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