第253話 アマビエさん、豪快な支援③

「それは……」


 薬局長も言い返せない。


「見えてる地雷踏む必要はないけどさ。努力してもどうしようもならないことで、一生懸命になっても仕方無いでしょ? アマビエを見なよ。あんなに適当でもふくふくと生きてるよ」

「いや、あれは人外だから」

「……わかりました」

「わかっちゃった」


 僕はまだ釈然としないが、薬局長が決めたのなら従うまでだ。事務の子もうなずいた。


「いいねえ。美しい団結。じゃ、僕は帰るよ」

「ありがとうございました」


 社長が出て行くと、外でアマビエさんが待っていた。


【薬局あるある】採用の基準は、意外とゆるゆる。

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