第254話 アマビエさん、豪快な支援④

「おう、社長」

「終わったよ。このまま帰る?」

「腹が減った」

「ラーメンでも食べて帰るか」

「豚骨、豚骨」


 楽しそうに跳ねていくアマビエさんの後ろ姿を、僕は黙って見送った。なんとなくあの姿を見ていると、細かいことはどうでもいいように思えてしまう。


「……明日の人、なんて名前でしたっけ」

「ああ、変わった名前だよ。クタベさん……年齢がまだ十代なのが気になるけど」

「高校卒業してすぐなんですかねー。その方が年下で楽ですけど」

「でも、十代の応募なんてそうないから。楽しみだな」


【薬局あるある】超若い子の応募は、めったにない。

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