第252話 アマビエさん、豪快な支援②

 あいつとかこいつとかヤバかったなあ、と言いながら社長は指を折る。


「それに、この新人くんは続いてるんでしょ? だったら、向こうの問題だって」


 どうしたって合う合わないはあるからねえ、と呑気な声が続いた。


「もう次は失敗できないんですが、どうしたらいいでしょう」


 薬局長が聞いた。


「前に言ったじゃん。適当適当。クジでもいいし、一番最初に来た人からとるとか」

「しかしそれでは……」

「じゃあ聞くけどさ。さんざん悩んで考えて選んだ結果は? うまくいってないじゃん」


 図星であった。


【薬局あるある】予測をしても、アテにしてはいけない。

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