第244話 アマビエさん、高笑い
「前の職場から誘ってもらえるということは、優秀だということ。若い二人は、もっと見る目を磨くべきだな」
「く……」
「反論できない……」
僕たちは口をへの字にした。アマビエさんの言う通りである。
「うーん、一番いいなと思ってた人がいなくなっちゃった。もう少し面接を続けようか」
そんなこんなで、翌日以降も面接は続いた。
「……みんな協力ありがとう。ようやく決まったよ」
すったもんだのあげく、三十代の既婚女性に決まった。来週から出勤してくれるということで、やっと肩の荷が下りる。
【薬局あるある】決まるときは割とあっさり。
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