第242話 アマビエさん、傾聴の構え

「一番年上の人がいいんじゃないかな。お子さんに手がかからなくなってくる年齢だし、週四入れるなら仕事も教えやすいし」


 薬局長の意見に、僕と事務の子は首をひねった。


「でも、無愛想でしたよー。自分からしゃべらないし」

「二十近く年下の子に教わるとなると、あっちもやりにくいんじゃありません?」

「うーん……」


 話し合いの中、アマビエさんはソファーに寝転がりながら雑誌を読んでいた。


「アマビエさんはどう思います? 未来、見えてるんじゃ」


 僕が聞くと、アマビエさんはにやっと笑った。


【薬局あるある】上と現場では欲しい人材が違う。

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