第240話 アマビエさん、情報収集
「どんな奴だ」
「三人とも感じのいい人でしたよ」
残念ながら、みんな経験者と言えるレベルの経歴ではなかった。しかし二十代・三十代・四十代が一人ずつと年齢層としては悪くない。
「ここから絞りこむんですけどね」
「悩んでいる様子だな」
「今日の段階ですら、みんなの意見が割れてまして」
僕は三十代の人が一番良いと思った。話し方にとにかく棘がなく、安心できる感じだからだ。しかし、それに薬局長が待ったをかける。
「でも、勤務希望日数がこちらと合わないよ。少なすぎる」
【薬局あるある】たくさん候補があると、逆に迷い出す。
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