第239話 アマビエさん、顔見せ

 僕はその夜、気持ちを切り替えて早めに寝た。翌朝、また三人で来客を待つ。


「この度はありがとうございます。よろしくお願いします」


 灰色のジャケットに黒のパンツを着た女性が現れた。今日はうってかわって、順調な滑り出しである。


 受付、調剤室、休憩室……一通り見てもらい、質疑応答も済ませた。女性は満足した顔で帰っていく。


 さらに午前中もう一人、夕方に一人同じことをした。最後にたまった仕事を片付けていると、アマビエさんがくる。


「どうだった?」

「今日は来ましたよ」



【薬局あるある】ちゃんと面接すると、その日の仕事がたまる。

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