第210話 【番外編】アマビエさん、貴族の遊び
しかし次の瞬間、人外たちは鼻息荒く顔をそらした。やはり、一時的なものだったようだ。
「美味しい?」
「この泥のような個体が、何故こんなに美味いのか……わからん」
「ちょこれーとと同じ味かと思ったら、全く違う」
アマビエさんはじっくり噛みしめていたが、ふと何かに気付いたようだ。
「焼く」
肉をさっと炙る。
「のせる」
そしてほんのり赤みの残った肉を、カレーの上に落ち着ける。
「食す!」
カレー、白米、そして神戸牛。三位一体となった食材たちが、アマビエさんの口の中に消えていった。
「き、貴族の遊び……」
僕と妹は、同時に動揺した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます