第199話 【番外編】アマビエさん、会話に復帰
「工夫?」
夢中で行き交う船を見ていたアマビエさんが、こちらに向き直った。
「間違いは正さなければならんからな」
「で、具体的にどうやったんです?」
「肩たたき券を配りながら足で稼いで……」
「癒着じゃないか」
アマビエさんがアマビコさんにつめ寄った。
「違う。正当な努力だ」
「確かに、件数はトップ営業マン並みです」
「畜生、こちらは現ナマを撒いてやる」
「やめてください。信仰は金で買えませんよ」
僕はアマビエさんの目の前に、メニューをつっこんだ。
「はい、何が食べたいですか」
食欲の権化は、それで大人しくなる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます