第200話 【番外編】アマビエさん、まだメニューを見ている

「でも、大変ですよね。一回ついちゃったイメージを変えるのって」


 事務の子がため息をつく。


「私も計算ミスした人に、『今度は大丈夫?』って聞かれたことあるから気持ち分かるなあ」

「確かに。実績がないと、外部の人の考えは変わらない」


 その後もアマビコさんの半生が語られる。地道な営業と効果で、人気を徐々に上げてきたことがよくわかった。ビジュアルに乗っかっているアマビエさんより、僕らが学ぶことは多いかもしれない。


「アマビコさん、自己啓発書を出したら売れるかもしれませんよ」

「いいね、それ」

「同人で始めてみます?」

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