第196話 【番外編】アマビエさん、カルピスをねだる

 大変お気に召したようで、一瞬でなくなってしまった。


「おかわり」

「ダメですよ、これから食事ですから」


 三階にレストランがあるため、夕食も済ませてしまおう。しぶる人外たちをエレベーターに押し込み、該当階を目指す。


「わあ、広い!!」


 店に入ると、女性陣が歓声をあげた。大きな硝子窓が壁際に巡らされ、海が見渡せるようになっている。ちょうど船が、港に戻ってくるところだった。


「船だ」

「待て、俺が先に見る」


 先を争って走り出す人外たちに、職員が唖然としていた。


「すみません……あそこの席いいですか……」

「あ、はい。どうぞ」


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