第195話 【番外編】アマビエさん、風呂上がり

「遅かったな!!」

「長湯だねえ、お兄ちゃん」


 アマビエさんと共に上がっていくと、意外にも女性陣が先にいた。アマビコさんは、自慢げにカルピスを飲んでいる。


「我も買うぞ」


 さっそくアマビエさんが対抗心を出す。


「はいはい……」


 僕はアマビエさんの鍵を、自動販売機に近づけた。この鍵は館内施設と連動しており、使ったお金が累積されていく。最後に精算を行えばいいため、わざわざ財布を取りに行く必要はない。


 ピッと音がして、ペットボトルが出てくる。


「どうぞ」

「苦しゅうない」


 アマビエさんはカルピスをラッパ飲みした。


「うまい!」

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