第183話 【番外編】アマビエさん、お湯初体験

「!!」


 アマビエさんはびっくりして、体の色が赤く変わっていた。すでに湯に入っていたおじいちゃんがこっちを見るが、直に興味を失ったようで目をそらす。


「熱かったですか? 水風呂行きます?」


 アマビエさんは僕から手桶を奪い取り、体に湯をかけまくった。


「至福!!」

「あ、よかったです」


 体の色も通常に戻った。害はなさそうなので、一緒に浴槽に入る。


「ぐあああああ」


 アマビエさんはおっさんのような声をあげ、四肢を伸ばした。顔のパーツが完全にたるみきっている。


「この施設には百年の豊作を与える」

「……百年先まで残ってますかねえ」

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