第163話 アマビエさん、まだまだ考える

「そういう薬は、溶けた後に粒が残るものがあります。それを潰さずに飲めば、効果は保たれますね」

「……まあ、考え方としては間違っていないのである」


 負けを認めないアマビエさんであった。


「さあ、まだありますか?」

「ぐぬぬぬぬ」

「うむむむむ」


 二体とも一生懸命だが、いいアイデアはなかなか浮かばないようだ。


「ヒント。温度」

「薬局長……もそっと詳しく」

「これ以上言うと分かってしまいますので」

「もしかしてだが」


 アマビコさんが手をあげた。


「この湯でも高すぎる薬があるのか?」


【薬局あるある】新人や実習生へのクイズ大会。

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