第164話 アマビエさん、悔しがる

「はい、正解です。整腸剤や胃薬の一部は、常温近い冷まし湯や水で懸濁した方がうまくいきます」

「よしっ」


 大きくガッツポーズするアマビコさんに対し、アマビエさんはものすごい顔になっていた。


「顔のパーツが、全部中央に寄ってますよ」

「悔しい」

「ほらほら、またヒントが出ますから」

「じゃあ、次は……時間。これで考えてみてください」


 アマビエさんは、言われると同時に手をあげた。


「今度は分かりましたか」

「……長く置いておいては、ダメな薬があるのではないか?」

「はい、正解」


【薬局あるある】新人が正解すると、先輩は嬉しい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る