第157話 アマビエさん、水をくむ
「中間?」
「理想は55度~60度です。これなら徐々に冷めていっても、薬が溶けるのに必要な温度を保てます」
とは言っても、なかなか一般の人には馴染みのない温度だ。たまに60度の設定があるポットも売っているが、それがなければどうするのか……というと。
「待つ!」
「それでも温度は下がりますが、時間がない場合は熱湯(100度)を2、水道水を1の割合で混ぜればだいたい60度になりますよ。心持ち、お湯を多めにすると良いですね。アマビエさん、水をくんでください」
「任されよ」
【薬局あるある】機械がなければ、知恵でカバー。
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