第153話 アマビエさん、疑う
「これをかぶせるんです。薬包紙」
分包機もなかった昔、一回分の薬を包んでいたという紙だ。折り方を習った気がするが、現場ではちっとも使わないので忘れてしまった。理科の実験で、一時的な受け皿にも使われる。
「普通の紙と違って、片方がつるつるしてるでしょう。こっちに粉薬をのせます」
「それが、今どうして役に立つ」
「上にかぶせるだけで、錠剤が飛んでいかなくなります」
蓋と違って、一回ずつ使い捨てにできるので便利である。しかし説明しても、人外たちは怪訝な顔をしていた。
【薬局あるある】薬包紙の折り方はおさらいしておこう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます