第149話 アマビエさん、食いしん坊

「これもダメですね」

「何故?」

「とんでもなく苦いのだ!」

「違います」


 アマビコさんが地に伏した。


「意見を表明するのが大事です」

「そうだな」


 落ち込むのも速いが、立ち直りも速い。


「これは胃で溶けてしまうと粘膜を荒らします。おいしくご飯が食べられなくなりますね」

「困る」


 アマビエさんがすぐに言った。


「そんなことがないように、腸まで行ってから溶けるよう設計されています」

「よろしい」


 拍手が起こった。


「しかし、潰してしまえばその設計も水の泡だな」

「そうなんです」


【薬局あるある】効き目の理由を知っておくと、ミスが防げる。


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