第148話 アマビエさん、清潔好き

「それは困ったな」

「細かいところまで外して洗えないと、前のが残ったりしますし」


 汚染の危険がある以上、速くても使うわけにはいかない。


「乳鉢なら丸洗いできますからね」

「衛生的だ」

「洗え洗え、病原菌もそれで落ちる」


 人外たちは満足そうだ。


「さて、分包します」


 僕は無事に作業を終え、薬局長に監査を任せた。


「薬によっては潰せないものもあるのか?」

「そうですよ。一包化より、条件が厳しいですね。光・湿気に弱いものは当然ダメですし……」


 僕はある錠剤を手に取った。


【薬局あるある】粉砕できるか? だけをまとめた本がある。


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