第135話 アマビエさん、気遣いが仇に
「形が違うんですけどね。思い込んじゃうと、なかなかそこから抜け出せない」
「我は見てすぐ気付いた」
「患者さんにとっては馴染みじゃないから分かりますね。恥ずかしい話だな」
薬局長は頭をかく。僕はふと、あることに気付いた。
「中身は確認しなかったんですか? ここでは絶対喋っていくのに」
「薬剤師が一人しかいないみたいでな。忙しそうだったから、ろくに見ず帰ってきたのだ」
アマビエさんの優しさが、仇になってしまったのだ。
「一人薬剤師か。それならより、気付きにくいね」
【薬局あるある】一人しかいないケースも少し……結構ある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます