第130話 【番外編】アマビエさん、覚醒
「ふはは! 見よ、この動き!」
アマビコさんは、三本の足をフルに動かしクロールのように泳ぐ。プロでも追いつけるか分からないほどの速度で、五十メートルを泳ぎ切った。……周囲から悲鳴があがるほど怖いが、腕前は見事である。
「アマビエ! やはり偽物だな!」
「……あのう、アマビエさんはもうゴールしてますけど」
「なぬ!? そんなはずは」
上から見ているとよく分かる。水しぶきをあげるアマビコさんに対し、アマビエさんは潜ったまますいすいと滑るように動いていた。
「水の流れに逆らわぬ……ならば、余計な体力を使うこともない」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます