第124話 【番外編】アマビエさん、ストレッチ

 ストレッチエリアは、床に青い絨毯がしいてあるのですぐ分かった。


「まずはそこのマットを手に取れ!」


 絨毯の隅に、銀色のマットが重ねて置いてある。ちょうど大人一人が寝られる布団のようだ。


「この上でストレッチするのか」

「まずは股関節だ新兵共!」


 初心者向けに、ちゃんとストレッチの方法が書いてある。アマビコさんが軍曹のようにそれを読み上げてくれるので、僕らはそれに従った。


「うわ、アマビエさん柔らかーい」


 アマビエさんはでろんと床に頭をくっつけている。骨が入っていないかのような柔軟性だ。


「ぐぬぬ……」

「欠伸が出るわ」


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