第119話 【番外編】アマビエさん、着替える

「あっちに任せよう」


 アマビエさんは、経験者と一緒の方がいい。僕はロッカールームに入った。掃除用具入れのような細いロッカーが、ずらっと並んでいる。


 適当なところに荷物を入れ、着替える。受付でもらったカードがなければ、閉まらない仕組みだ。


「よくできてるなあ」


 鍵もリストバンドになっていて、運動中も持ち歩けるようになっている。僕は左腕にそれを巻いて、廊下に出た。


「あ、来た来た」

「遅いぞー」


 Tシャツにショートパンツ姿の女性二人と……いつもと同じアマビエさんがいる。上下は着ていないが、靴だけしっかり履いていた。





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