第113話 【番外編】アマビエさん、パワーアップを誓う

「あのアマビコめ……」

「怒ってるのはわかりましたけど、僕の家まで来てやらないでもらえます?」


 アマビエさんはそれには耳を貸さず、どしんと音をたててベッドから降りた。


「体が重い」

「ええ、まあそうでしょうね」


 アマビエさん、初登場から比べると大分太っている。軽快な動きができなくて当然だ。


「じゃあケーキやめとく?」


 お盆を持ってきた妹とセンセイが聞くと、アマビエさんは断固拒否した。取られたくないのか、わしわしと口元に生クリームをつけながら食べている。


「うーん、この食欲よ」

「運動した方がいいと思います」

「それだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る