第97話 アマビエさん、スマホ持ち

「すまーとほんを持っているからな」


 アマビエさん、髪の毛から生のスマホを取り出した。その頭の仕組みはどうなってるんだろ。


「……壊れませんか?」

「防水仕様が完璧である」

「まあ、深くつっこんでも無駄でしょうけど」

「やり方を教えろ」

「いいですけど、うちはアプリやってませんよ。しがない中小ですから」


 アマビエさんが嫌そうな顔になった。


「私持ってるから、やり方だけ教えましょうか?」

「頼む」


 事務の子がスマホを持ってきた。僕も後学のために、画面を覗きこむ。


【薬局あるある】対応したいと思うが、なかなかITについていけない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る