第96話 アマビエさん、裏技を知る

「確実なのは朝のうちに来ることですけどねえ」

「その時間は老人で埋まっているぞ」

「そんな場合は、文明の利器が役に立ちます。例えば、病院や家からファックスを送ってもらう」

「ふぁっくす?」


 聞き覚えがないようだ。


「画像や文字を送れる機械です。薬局に送ってもらえば、移動時間の間に調剤が進みます」

「使ったことない」

「最近はあんまり、家にないですよね」


 事務の子が笑った。


「大手さんだと、アプリでもできますよ」

「アマビエさんにはちょっと……」

「あぷりは分かる」

「なんで」


【薬局あるある】ファックス、病院では現役。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る