第98話 アマビエさん、アプリを見る

「このアプリです」


 事務の子は、某有名薬局の名がついた「お薬手帳アプリ」のマークを押した。


「で、開くと……」


 メニュー画面が出てきた。


「QRコードを使って自分の薬を登録したり、飲み忘れないようにアラームを鳴らしたりできますよ」

「アマビエさんの目が泳いでるから、そこ飛ばそう」


 僕は横からささやいた。


「送るだけなら、これですね」


 メニューの一番下に、「処方せん送信」のボタンがある。そこを押すと、カメラが立ち上がった。


「このまま、処方せんを撮るんです」


【薬局あるある】アプリは色々あるので、ひとつの例だと思って下さい。

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