第23話 アマビエさん、空気を読む
「ヒマですねえ、薬局長」
「そんなこと言ってると波が来るよ」
口をつぐんだが、遅かった。五人も患者さんが入ってくる。
「一気に……」
「不思議だけどねえ、こういうもんだよ。あ、アマビエさんも来た」
アマビエさんは事務がくるくると動くのを見て、しばし静かに立っている。窓口が落ち着いてから、処方箋を出した。
「あれは助かるねえ。アマビエさん、事務の子にも人気あるんだよ。バレンタインにチョコあげたって言ってた」
「僕、もらってない……」
密かに挽回を誓った。
【薬局あるある】病院が操作してるのかと思うほど、一気に患者が来る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます