第3話 アマビエさん、脅す
「……これで、いかがでしょう……」
「うむ」
落書きレベルなのに、アマビエさんは満足そうだ。
「じゃ、薬の説明を」
「隠すな」
「いや、そうじゃないと説明できない……」
「間もなく疫病が流行する」
「もう流行しちゃってますけど」
「その絵を衆生に広めよ」
「なんの拷問ですか?」
この造形を人に見せるのは嫌だ。そう思っていたらアマビエさんが、濡れた手でパソコンに手を伸ばす。
「薬歴は! 薬歴はやめて!!」
「広めよ」
【薬局あるある】カウンターに置いてあるパソコンは個人情報の宝庫なので、勝手に触らないようにしましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます