51日目 芽果のデートプラン7 

芽果は上映中に椅子に手をのせた瞬間に手をつなぐという計画をたてるもいまだにタイミングが合わず繋ぐことがまだできていない。

芽果は手をつなぐことができるのか?


〈芽果〉(よし!今度こそ!)


そして、再び柄本会長は手をおく。


芽果はすぐさま手を繋ぎに動く。


すると、直前に手をどかした。


〈柄本〉ん?あれ?どうした?


〈芽果〉な、なにもないわ....


〈柄本〉そう


と、二人は映画をみる。


映画は、ついに最後になってしまい、芽果が柄本会長の横で泣いてる場面で上映中はなにもできずに終わった。


〈柄本〉芽果?終わったよ?いつまで泣いてる?


〈芽果〉いいじゃない!(くうぅぅ~!映画は終わるし、手は掴めないし、涙はとまらない!ただ、映画は最高だった)


〈柄本〉でるか


〈芽果〉うん


ふたりは映画館を抜け、外にでた。


〈柄本〉面白かったな!


〈芽果〉うん、面白かった


〈柄本〉まだ、泣いてるのか?


〈芽果〉うん...(色んな意味で泣ける)


〈柄本〉もう、しょうがないな


と、柄本会長は芽果の涙を手で拭き取った。


〈柄本〉おまえには泣き顔よりいつものようにニコッとした顔のほうが似合うよ


こんなことをされ、言われて、芽果は嬉しすぎて、声が出なかった。


〈柄本〉どうした?帰るぞ?


と、手を芽果に差し伸べる。


〈柄本〉どうした?行くぞ?


〈芽果〉あ、うん。ありがとう


芽果はいつものように微笑んだ。


〈柄本〉やっとわらったな


〈芽果〉うるさい


〈柄本〉今日なんか機嫌わるかったから、心配なしたぞ?


〈芽果〉あ、うん(だれのせいだよ)


〈柄本〉ハハハ!まあ、なんともないならよかったわ


ふたりは手を繋いだまま帰った。まるで恋人のように。柄本会長は心配して、ずっと手を握ってくれたようだ。


芽果のデートプラン作戦は失敗したが、最後に良い思い出が出来たことに感謝した。


芽果はかえって家についた後も嬉しすぎて、少し涙を流した。


芽果はベッドで横になったまま、嬉しそうな顔で寝てしまった。


ー 51 芽果のデートプラン7 ー おわり

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