絶たれた音(報告書)

 ローレンス・ハーヴェイが演じたエメット・クレイトン役は【羽生善治】さんに。


 チェスの世界チャンピオンという役柄なので、将棋の強い人という発想からです。もちろん、羽生さんは棋士で、俳優さんではないのですが、以前にも書きましたが、この企画はこういうものなので。


 メガネのイメージが強いので、ぜひコンタクトにして、髪型も本家のローレンス・ハーヴェイが演じたときのようにガッチリ固めてお願いしたい。

 対決色が強い作品なので、知的さが漂う羽生さんにはピッタリかと。チェスもバリバリに強いということですから、駒を扱う手つきも世界チャンピオンにふさわしいものでしょう。

 案外、肝が据わっていないクレイトンがジタバタするのも見処なので、ぜひあたふたする羽生さんが見たいです。


 演技は身体表現なので、名優と呼ばれるかたはどうしても体の扱い方が巧みです。これはうまく動けないという見せ方も含めての話。

 クレイトンは頭はよいが体を操るのは凡人以下。だからこそ、中盤以降あんな事態になります。

 コロンボシリーズのなかでもひねった展開をより生かすのは、ローレンス・ハーヴェイよりも羽生さんだと思うのです。コロンボシリーズが倒叙形式なので、これは書いてよいと判断しますが、クレイトン(犯人)はデューディック(被害者)をゴミ粉砕機に突き落とします。

 ローレンス・ハーヴェイは違う方法で息の根を止めそうな力強い雰囲気がありますが、その点、羽生さんの細身の体つきは問題ありません。

(注 舞台出身ということもあり、ローレンス・ハーヴェイはかなり身体性の高さを感じる役者です。)

 悪い顔の羽生善治さん、見てみたいです。

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