自縛の紐(資料)

 今回は第4シーズンのオープニング作品「自縛の紐」を取り上げます。

 犯人はスポーツジムチェーンの経営者、マイロ・ジャナス。フランチャイズ店から巻き上げて儲けている悪党。不正経営を告訴すると立ち上がった加盟店のオーナー、スタッフォードを手にかけます。

 マイロ・ジャナスを演じたのは、ロバート・コンラッド。

 スポーツジムのオーナーという役柄は、鍛えられた健康体か、ユルユルのお腹をした不健康体かのどちらかに振れがちですが、マイロは前者。自らが広告塔になる引き締まったマッチョボディの持ち主。

 まったく肉体派てはないコロンボを尻目に走ったり泳いだり、縄跳びしたり腕立て伏せしたりと大活躍。

 犯行もバーベルを利用して、犯人の設定がきちんと活用されてます。ちょっとだれるという声もありますが、個人的にはコロンボシリーズらしさがしっかりある作品だと評価しています。プロットの大胆なひねりはないけれど、シリーズの基本的なつくりは押さえて色づけしてあります。

 知的スマートさ、知的さで社会的成功を勝ち取った犯人たちばかり続かないように、四作めくらいで観てもらうのにオススメです。

 さて、マッチョボディのマイロ役を演じることができるのは限られてきますが、どなたかいらっしゃるのでしょうか。

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