40日目 居場所⑧
椿たちはあの公園で、話していた。
〈のぞみ〉ふはは!いいよ、教えてあげる、なんでこんなふうに、なったかを
〈のぞみ〉私の家は金持ちよ。官僚と弁理士の間にできた子よ。小さいとき、よくパパやママと遊んだわ。
小学校に入って、英語の家庭教師がついたり、勉学を強制的にやらされた。でも私は、誉めてもらいたくて、頑張ったわ。5教科100点取れたときは誉めてくれた。けど、99点だったら、殴られた!
痛かった!小学生の私を殴ったり、蹴ったりしたわ。特にママが暴力的だった。ママは、弁理士でストレスもあったからかもしれない。
小学校3年だったかな?私は、あの人たちの人形になろうと決めたのよ。そして、6年生のとき、こんな私にも初めて友達ができた。けど、それはお金が目的だった。あたしたちは有名な家族だったから。
だから、お金を要求してきた。もちろん断ったわ。けど、そうしたら、暴力的になって、不器とかしらない男とかが、出てきて...傷だらけになった。
思ったわ、結局友達なんて、金、世の中なんて金、家族は金、そうだ、金ですべてを手にいれよう!って、それからは楽しかったわ!人をあんたらと同じように騙して、顔の形が変わるほど殴って、そして、金でヤンキーどもを買ったり、友達を金で買ったりしたわ。楽しかった!毎日が充実していた!なのに!ある日、お前が現れた!
のぞみちゃんは、要に指をさした。
〈のぞみ〉あんたは、尽く私を誘って、遊びに誘った。嫌だった。辛かった。作り笑いしたり!なにが、友達よ!あたしは、金で買った人しか信用しない!金がすべてよ!
〈要〉ちがう!友達は金では買えない!のぞみちゃんは、その友達といて、本当に楽しかったの?
〈のぞみ〉ええ、楽しかったわ
〈要〉ううん!そんなの楽しいわけない!いい、友達というのは、金で動かない!そんなの本当の友達じゃない!
〈椿〉のぞみちゃん、あんた本気でそう思ってんのか?
〈のぞみ〉思ってるわ!見なさい!このバッグに入ったお金を!
のぞみは黒い少し小さめのケースを椿と要に見せた。
〈椿〉なんだ?それ?
〈のぞみ〉これは!私の命(おかね)よ!
と、中に入っていた、お金を椿たちの前で宙を舞わせた。
〈のぞみ〉とれ!そしたら、友達にしてやる!!ふははふはは!!いい気味ね!
のぞみちゃんは、笑っていた。椿たちはそのおかねを拾うのか?
そして、その瞬間、要は思いもよらない行動にでる。
ー 40 居場所⑧ ー おわり
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