29日目 合格発表

3月19日。


椿の家にて


〈椿〉蓮ちゃん


〈蓮〉なに?つっくん


〈椿〉あのさ、たしか明日高校の合格発表だったよな?


〈蓮〉そうだけど?


〈椿〉受かってるといいな!


〈蓮〉うん


〈椿〉どうした?元気ないぞ!不安なのか?


〈蓮〉うん、ちょっとね


〈椿〉蓮なら大丈夫だよ!俺と違って頭いいし!受かってるって!


〈蓮〉そう?ちょっと照れるな。わかった。信じる


〈椿〉そうだ!受かったら、お祝いにメロンパンかってやるよ!


〈蓮〉え!?本当に?やったー!


〈椿〉おう


そして、一夜が明け、蓮は谷武高校に向かった。


家から学校まで、そこまで遠くはない、だいたい女の子なら20分いないにつける。


蓮は、校門の前の合格発表を見ようとするが、人が多かった。必死に合格発表を見るために覗いた。


〈蓮〉私の受験番号は...B1134GLUZF ....あっ!


蓮は自分の受験番号と、そこに書かれている番号を読んだ。蓮は、二度見した。だって、蓮の番号、B1134GLUZFという番号が下から4番目の位置にあったからだ。


〈蓮〉あ、あった。嘘、本当に?


蓮は驚きつつ、後ろを振り返った。すると、兄の椿の姿があった。そして、草ww破滅部のメンバーも。


蓮は、椿を見て少し安心したのが、涙が少しずつ溢れ出していた。どうやら肩の力が無くなったようだ。


〈椿〉受かったんだな?


〈蓮〉うん...


〈椿〉おめでとう!お祝いだ!


〈要〉蓮ちゃん、おめでとう!


〈蓮〉ありがとうございます。要先輩


〈椿〉うちに帰ろぜ。お父さんもお母さんが待ってるぞ


〈蓮〉うん


〈蓮〉お兄ちゃんありがとう


〈椿〉なに?全然たいしたことはしてないさ、すべてはお前の実力だろう?頑張れよ


〈蓮〉うん、がんばる


蓮は、家に帰って親に報告をした。たいそう喜んだという。この日は家族で蓮の谷武高校合格を祝い、ケーキとメロンパンを買って貰ったという。

蓮は、また一段大人の階段を登った。


ー 29 合格発表 ー 終了

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