30日目 唐揚げ

それぞれの家庭にて


椿の家。


〈椿〉明日か、ついに、開催するんだな。負けられない


〈蓮〉お兄ちゃん、どうしたの?真剣な顔して


〈椿〉ああ、明日BGFがあるんだ。


〈蓮〉あ、あの大会やるんだ、なんか中止って聞いたけど


〈椿〉え?中止?こっちでは延期ってなった。それで、明日ついに開催する


〈蓮〉そうなんだ...あのさ


〈椿〉どうした?


〈蓮〉勝てるよね?


〈椿〉ああ、勝つさ!


〈蓮〉! うん!頑張って!


〈椿〉え?ああ


そういうと、蓮は部屋から出ていった。


〈百合〉椿、蓮!ごはんだよ!


〈椿〉へーい


と、椿は部屋からリビングにきた。


〈椿〉あれ?今日唐揚げ?どうしたんだ?ごうせいだな


〈百合〉うふ、頑張っちゃった、明日BGFでしょ?


〈椿〉え?そうだけど


〈百合〉勝ってもらわないとね。だって、負けたら廃部なんだよね?


〈椿〉なんで?その事を


〈百合〉さっき一星くんが、教えてくれたわ


すると、百合の頭の中で一星との会話を思い出していた。


〈一星〉(!椿のお母さん!久しぶりです!)


〈百合〉(あら!一星くん!久しぶりね!明日BGF頑張ってね!椿の事頼んだわよ)


〈一星〉(そのことなんですけど、実は...)


一星は百合さんに事情を話した。


〈百合〉(そんなことが、それで?どうなるの?廃部になるの?)


〈一星〉(それは、まだ、でも椿なら、勝ってくれると思います。昔からたよりになりますから。けど、相手は今までより手強いです。もし、負けたらって。それで、お願いがあります。お母さんの百合さんなら椿の気持ちわかると思います。だから、今まででどおり元気に過ごしてやってください)


〈百合〉(わかったわ。けど、私は母。たしかにあの子の事よくわかってるわ。けど、それ以上にあなたもあの子のこと、わかってるはずよ。なにがあっても信用できる!って。あと、今日はBGFに向けて、唐揚げにするわ!廃部なんてさせないわ。あの子が苦労してつくった部活だから)


百合はその話を思い出していた。


〈椿〉どうしたんだよ


〈百合〉なにもないわ、食べましょ


〈椿〉おう


そういうと、百合は一時その場を離れた。


〈百合〉いい友達を持ったね。勝てるといいね。信用してくれてる仲間のためにも


百合は心から椿たちを応援している。


ー 30 唐揚げ ー おわり


では、失礼する!

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