第50話 ふとした出会い
俺はあの後生徒会室をすぐに出た。
言われなくてもわかっている。杏様が普通じゃないことくらい。
それよりも、新のやっていたことの方が俺は問題だった。
洗脳、催眠魔法はこの国では禁忌魔法とされている。
理由は、様々だが1番は悪用する人が多いからだろう。もし使えばそれ相応の判決が下りる。
過去には死刑になった人もいた。
なのに、それを複数人に使ってて、しかもそれを権力持ってるやつにバレてるなんて何してくれてんの。
新は頭良かったはずなんだけどなぁ…
まぁそんだけ魁斗に振り向いてもらおうと必死どったんだろうな。
風紀室は2階下にあるからエレベーターに乗ろうか迷っていたら後ろから肩を叩かれた。
「どーも。」
「あ、優斗君。」
「元気ない…というか、何か悩みでも?」
「え、あー、いや、大丈夫だよ。」
「そうですか。あ、兄さん今日新しいの連れてたみたいなんで用事があるなら伝えておきましょうか?」
「新しいのって…、言い方。大丈夫さっき話し終わった所だから。」
「兄さん生徒会室に居るんですか。そうですか。今日17時ってメモあったから17時から用事あるんだろーなって思ってちょっと遅めに来たんですけど。もういるんですね。よかったよかった。それじゃあ新先輩、失礼します。」
「あ、じゃあ。」
いい子なはずなんだけど優斗は尻軽?ビッチ?のことは嫌いらしく、自ら抱かれに行く子達を軽蔑しているとこがある。それでも兄の魁斗のことは尊敬しているというね。
俺はそのままエレベーターの前をすぎて階段を軽快に降りた。
さぁ、今回もまためんどくさいことになりそうだ。
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