第4話 俺の初恋は叶うと信じていた

「俺と付き合ってくれませんか?」

好水さんの頬が赤くなる。俺は気まずさと羞恥心からつい顔をそらしてしまう。ついに言ってしまったがOKなはず。来い来い来い。俺のリア充生活が幕を開けるぜ、ヒャッハー!

「私・・・」

「何ですか?」




「あなたと付き合えない」

・・・・・・はい?ちょっと待て、落ち着け俺、危うくキレるとこだった。俺は今日一緒に帰り、家に入り夕飯をふるまって貰った。こんなことは好きなやつにしかしないだろ!なのに何を言っているんだ?もしかして清純に見えてビッチだったのか?待てよ、早とちりかもしれない。許嫁がいるとかの漫画あるある設定かも。この先輩そういうの似合うからな。とりあえず理由を尋ねよう。

「あの理由を聞いてもいいですか?」

「嘘をつくのも悪いから正直に言っていい?」

「どうぞよろしくお願い申し上げます」

「私、もう少しイケメンじゃないと付き合えないかな」




はあああああああああああああああああああああ?

「ごめんね。私は友達だと思ってるよ」

その一言を言われた後から俺の記憶は定かではない。気が付いたら家についていた。

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