第三夜

――やあ、みなさん


またお会いしましたね



私、この呪いのWeb小説のぬしです


――呪いのWeb小説へようこそ



『呪いのWeb小説』というタイトルなのに

なんでこんなブログみたいな内容なの?


みなさんきっとそう思っていることでしょう



まぁ、ほら

『カクヨム』のカテゴリーにも


『エッセイ・ノンフィクション』とか

『その他』というのがあるじゃないですか


見ている限り、割と小説以外の文章、

日記やらエッセイやら何やら

いろいろ投稿されているようですし


その系統とでも思っていただければ



それにこれが

小説に当てはまらないと決めつけるのも

いかがなものかと思うのですよ



Web小説サイトに投稿される小説って

七割以上が一人称視点の小説ではないですか


そしてこの呪いのWeb小説も

当然ながら一人称


小説内の主人公がずっと一人称で

喋り続けているのかもしれませんし、

そうではないのかもしれない



創作なのかもしれないし

そうではないのかもしれない


オカルトなのかもしれないし

そうではないのかもしれない


虚構と真実が曖昧な境界線、

そんな世界がここであり


どれが虚構で、どれが真実か


それをみなさんに

考えながら読んでいただくのが

ここ呪いのWeb小説という訳です



なぜ小説のタイトルに『呪いの』が付いているのか


いずれみなさんに

お話する機会もあるかと思いますし……


ぬしが何者なのかもいつかその内

お話させていただくことになるでしょう……




ここでは、亡くなった『カクヨム民』を

紹介したりもしている訳ですが……


そんな『カクヨム民』も生前は

Web小説投稿サイトに

執筆した小説を投稿していた訳ですよね……


執筆者が死んだ投稿作品って

その後、一体どうなるんでしょうかね?


『カクヨム』ぐらいの大手になると


この先何十年もサイトが

存続し続ける可能性だって

ある訳じゃあないですか


そこに、死んだ人間の作品が

いつまでも残り続ける……


それってちょっとコワいなって気が

ぬしはしているんですよね……



執筆者が居なくなった小説が

いつまでも誰かに読まれ続ける


作品が執筆者の知らないところで

一人歩きをはじめてしまうかもしれない……


まぁ、すでに鬼籍に入っている

有名な文豪や画家の作品なんて

みんなそうなんですけど



執筆者が生きた証として

後世に残り続けるんでしょうか?


もし『カクヨム』が無くなったとしても

デジタルデータはネットのどこかに残り続けるかもしれない


デジタルタトゥみたいなもんですかね……



まぁ、これは別に

Web小説に限った訳ではなくて……


今ネット上にアップされている画像とか

全部がそういう話になる訳で


もうすでにこの世にいない方の画像も多い訳でしょ?

ネット上には


そこに、亡くなった人の怨念や

残留思念なんてものは残ったりしないのでしょうかね?



そう、例えば、リベンジポルノを

ネット上で晒されてしまった人とか……


不本意ながらに

不本意な恥ずかしい画像を


ネット上に晒されてしまって

拡散され続けている訳じゃあないですか


しかも半永久的に

未来永劫、ネットに残ってしまうかもしれない……


死んでも死にきれないと思いません?


その画像に、恨みや怨念がこもっていても

何ら不思議はないと思うのですよ、ぬしは……



まぁ、でも、

リベンジポルノに怨念がこもっていたとして、

ネットのエロ画像見たせいで

呪われて死ぬというのも


見た方は見た方で、

死んでも死にきれないことになりますよね



『呪いのネット画像』とかあまり聞きませんし

まぁ、そういうのは無いんですかね……


あったらあったで

ネット上が怨念で溢れ返ってしまうかもしれませんし……


そんなことになったら……


スマホやPCの中から

怨霊が出て来ることだってあるかもしれませんよね……



それでは、みなさん

今日のところはこの辺で


現世でのご縁があれば、

またお会いしましょう……


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