ぬるむちゅぬ ぬるにちゅむぬるぺたむに→8話かみさまのひまつぶし
第七話 かみさまのひまつぶし
「あー暇だー暇だー暇だー!世界、滅ぼそうかな」
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金髪の少女がベッドの上で足をばたつかせていた。
「そんな暇つぶしで滅ぼさないでください」
メガネをかけた青年が迷惑そうに声をかける。
「おぅ山本じゃないか。あのスライム娘はどうだ?」
かみさまが体を起こす。
「男たちを尋問中です」
「ぎゃはははは。スライム使ってらめらめぇってか」
黙ってれば美少女なのにな。品がない。
「ちーっス」
一人の男が転送されてきた。緑の髪をカチューシャで留め、ガムを噛みながら、歩いてくる。
「海崎」
「おー山本っちじゃん。おひさー。」
山本は正直この男が好きではなかった。
かみさまはあぐらをかいて膝を打つ。
「そうだ!あいつはどうした?お前の担当の正義娘は?」
「いや、聞いてくださいっす。ドラゴン従えて爆進中っす。」
「ドラゴン?!まだこちらに来て一週間も経ってないだろ」
「ぎゃはははは!やはり異世界人は楽しーな。話題が尽きない」
かみさまは楽しそうに笑う。
「で、そのドラゴンのスキルは何が入ってるんだ?」
「飛翔、火魔法、鎧鱗と空きスロットが4つっすかね」
指をおりながら、数えていく。モンスターにはスロットと呼ばれるスキルがあり、その数だけ、魔法や体質を入れることができる。大抵は1つ2つ、7つのスロットなど規格外だ。
「飛んで、火を吹いて、鎧のうろこ、これだけで、さしずめ、移動要塞ってところだな。後は空きスロットをどう使うか。スライムは?」
かみさまは意地悪気に微笑む。答えは聞かなくてもわかっているのだろう。
「はぁ…弾性、増加の2つです」
「ふ、ふたつ!ぎゃはははははは」
「おいおいおい山本さん。久しぶりに担当がついたと思ったらどんなポンコツをつかまされてるんすか。弾んで、増えるだけって、どんなスーパーボールっすか」
「ス、スーパーボール!ぎゃはははは」
笑いたければ笑うがいいさ。もみじは創意工夫ができる子だ。
「よし決めた」
そう言うと唐突に彼女は円形の部屋のヘリまで行った。下には世界が広がっている。
突然指を鼻の穴に突っ込んだ。そして、抜くと先っぽに光の玉がくっついていた。え?
そして
ピンッ
指で弾き落とした。
「どーん☆」
可愛らしい声の後に、
ドーーーーン!!!!!!!
腹に響く地響き
山が一つ消しとんだ。
「まじ半端ねぇし」
「なんつう危ない鼻くそなんですか!」
「鼻くそ、いうな。の生命エネルギーのひとかけらだよ。」
「おい、海崎」
「ハイっす」
こそこそと彼に耳打ちをする。
「さぁて、楽しもーぜ!ぎゃはははは!」
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